小川芋銭『河童百図展』と水戸偕楽園

掲載日:2008年1月3日


 茨城県立歴史館にて開催されている「小川芋銭『河童百図展』」に、河童連邦共和国の行事として参加、見学をしました。

 明治後期から大正・昭和初期にかけ、南画家として活躍し、特に河童絵の大家として高名な『小川芋銭(うせん)』が、画商である俳画堂の求めに応じて書いた河童絵百図(実際は数え間違い があり、百図を超えているそうです)から、約40点と、その背景となった資料の展示会です。

 昭和中期の清水昆氏描く河童以降は、日本の世相のイメージキャラクターとしての河童ですが、江戸期の河童は、妖怪伝承を背景とした河童が多く、恐ろしい姿の河童絵が中心でした。

 芋銭翁の描く河童は、時期的にも中間にあるからでしょう、江戸期の恐ろしい河童と、後に漫画家が描くかわいらしい河童との中間的な感覚の河童が多く見られます。


 当日参加のメンバーです。顔がはっきりと見えないところが良いでしょう(^ム^;)
 白いフェンスに囲まれた広大な歴史館ですが、案内の看板が立てられ、入り口を指し示しています。
 広い駐車スペースの中に、正門があります。
 門内の案内板です。

 正門を入ると、すぐ左側に、明治期に建てられた小学校の校舎が保存されています。
 歴史館の入り口です。
 歴史館学芸員によるミニ講演がありました。
 河童国民達も、真剣に聴講しています。
 残念ながら、展示館内の撮影はできませんでしたが、内容の充実したパンフレットが販売されていました。


 県立歴史館のすぐ近くには、名園『水戸偕楽園』があります。 時間に余裕が有ったので、偕楽園と、その中にある水戸藩主の別邸とも言える『好文亭』を見学しました。
 偕楽園北側にある、御成門です。
 偕楽園全景の案内図が掲示されています。
 園内から、『好文亭』に向かう小径です。
 簡素な門がありました。
 門柱だけの、簡素が美徳、いかにも武家趣味の『好文亭』の門です。
 由来が書かれた立て看板です。

 屋敷の入り口前です。
 右に回り込んだところには、茶室への路が。
 茶室と、その前の待合いです。

 室内の一階は、藩主の居間や従者の控え室などですが、二階には、黒光りする床の大広間があります。
 厠への通路でしょうか。
 地味な中にも、なかなか凝った造りになってる室内です。
 建物は、二階建ての部分とと平屋の部分とで構成されています。こちらは、二階建ての建物です。
 平屋の部分です。

 二階から川のある公園を見渡す風景です。
 川端の公園から見上げた『好文亭』です。

 見学会の後には、いつもの懇親会が開催されたようです。残念ながら、私は車で行ったので飲めないことと、帰宅には3時間以上運転しなければ ならないことから、今回は欠席でした。

写真撮影日:2007年10月20日


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