河童名所探訪
北海道定山渓温泉の河童


掲載日:2005年8月17日

 河童連邦共和国第18回河童サミット定山渓が午後から開催されるので、その前日は札幌市内に宿泊し、朝のバスで定山渓温泉に向かいました。

 定山渓温泉は、村おこしのために河童をテーマにしている温泉と聞いていましたので、早めに向かい、午前中に温泉街を取材しようと思ったのです。

 ただ、翌日に予定されている河童仲間との観光が、この温泉地の河童めぐりと勘違いしていた私は(翌日は小樽観光でした)、サミット会場周辺のみ(観光図の 赤い円の中)を取材するだけに留めました。結果的に全体を取材することはできませんでしたが、まあ、また別の季節にでも行きたいと思う気持ちが 残ったと思うことにしました。



 定山渓温泉には、札幌駅前のバスターミナルから、定期バスに乗ります。切符売り場です。

 乗り場は8番。ただ、定山渓温泉行きとは別の路線も8番を使っているとは知りませんでした。

 乗ってしまってから行き先が違っていることに気付きました。最初の停留所で降り、そのまま定山渓温泉行きを待ちました。

 待つこと10分ほど、次に来たのが定山渓温泉行きでした。良かった。1時間ほどで定山渓温泉に到着します。


 観光地ではよく見かける歓迎の看板です。ここにも河童の顔がありました。

 「河童サミット定山渓」が開催される「定山渓グランドホテル」です。ひとまず荷物を預け、散策の開始です。

 定山渓温泉では、ちょうど、「かっぱ祭り」の最中でした。

 温泉街の案内図にも、しっかりと河童の像が並べられています。

 ホテルの前から、まずは東に向かって歩くと、そこには「かっぱ家族の願掛け手湯」がありました。かわいらしい家族の河童がお湯に入っています。

 河童の頭に、お皿ならぬ、ひしゃくが載せられているのがなんともほほえましいですね。


 なかなか、凝った看板が張り出してありました。

 手湯のすぐ北側のホテル入り口には、河童が並んでお客様を出迎えています。

 手湯の前から、さらに東に進むと、道端に唐突として、風呂に入っている河童の像がありました。旅館でもお店でもない駐車場ですが、元はみやげ物屋でも 有ったのでしょうかね。


 「足のふれあい、太郎の湯」です。これも国道に沿って建てられています。また、ここには、おみくじの箱が置いてありました。


 太郎の湯の傍には、河童の少年の立像がありました。


 国道から離れ、道を北にとると、豊平川にかかる大きな橋があります。橋の上から西に向かっての渓谷の風景です。

 橋を渡り、道を西に進み、地図の赤い丸の左上の場所「長寿と健康の足つぼの湯」です。

 足つぼの湯の右手に、河童の像が立っています。

 足つぼの湯の前の道は、見事な石畳です。

 石畳は、「かんのん坂」へと続いています。

 道を進むと、豊平川にかかる小さな橋が現れてきます。  ここが、温泉街の中心らしく、橋の脇には、温泉街の観光地図や、地元の子供たちが描いた河童の顔の絵や河童の像が多数置かれています。

 また、温泉街の由来や温泉の説明の大看板が立てられていました。



 橋げたにも、河童が透かし彫りで描かれています。


 橋の中央部左右には、河童の像が建てられていました。ちょっと変わった宙を飛ぶ河童です。

 こちらは、冠を載せている河童。「はだかの王様」のイメージなのでしょうか。

 橋の南側の袂には、「定山渓温泉湯本公園」があります。その入り口です

 入ってすぐのところに、「美人の湯」と名前の付けられた「手湯」がありました。かわいらしい娘さんたちが集まっていました。
(このお嬢さんたち、ちょっと粒が揃い過ぎていると思っていたら……)

 手湯の隣には、この定山渓温泉を開発した山伏、「定山」の像が安置されています。



 公園は道から川に下りる斜面にあります。手湯の下には足湯もありました。
(小さくて見難いですが、中央奥に立っている数人が持っているのはテレビカメラです。どうやら取材らしい。若い女性たちはタレントさんのようでした。かわいらしいはずですね(^0_0^)
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 定山渓温泉湯本の滝です。ちょうど、橋の下になります。




 滝の下には、第18回河童サミットがこの温泉で開催された記念に贈呈された黒い河童の像が置かれています。

 人造の滝の下、右の端には、温泉卵を作る場所がありました。竹で囲った中に、卵を入れておくと出来上がるのでしょうね。

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 橋の上から東に向かって見た豊平川です。

 清らかな流れです。

 ホテルの手前に、最初に渡った大きな橋がかかっているのが見えます。


 今回は、時間も無く(私のミスもあり)、多数ある河童スポットをすべて見て廻ることはできませんでした。

 豊平川の上流には「かっぱ淵」もあるそうです。それらの取材は、また、夏ではない、別の季節に探訪してみたい。 季節が違えば、今回会った河童たちも、別の雰囲気で私を迎えてくれるだろう。そう感じた河童の里でした。

 一般に、北海道の人は人情味が厚いといわれます。本当にそうだと感じました。

  サミット後の親睦会が終わり、二次会にとくりだした温泉街の居酒屋のママさんは、翌日の朝、わざわざホテルまで来て、 飲み物を差し入れてくれました。また、バスがそのお店の前を通る時には、従業員一同が揃って道に出て、手を振って見送ってくれたのです。 二度と再び来るかどうかも解らない観光客同然の私たちにです。

 美しい自然と、渓流の澄んだ水と、そこに棲む河童を愛する心が、定山渓温泉には、住民の隅々にまで行き渡っているのでしょう。

 心洗われる河童探訪でした。

写真撮影日:2005年8月8日


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